福祉社会論研究室の研究テーマ
『 福祉を通して人間を見る 』
【研究テーマ】 ■ 社会保障、比較福祉研究、地域福祉研究、市民社会研究
[ 比較福祉研究 ]
政府、市場、家族や地域の役割を踏まえ、支援を必要とする高齢者、障がいのある人たちが自立して生活できる社会のあり方、また子どもたちの権利が守られ、安心して暮らすことができる社会のあり方を研究する。福祉事業の現場や当事者の声に耳を傾け、同時に国際的視野で福祉政策やその動向を把握し分析する。(国際比較ではスウェーデンやノルウェーなど、北欧社会研究に力を入れている。)
[ 市民社会研究・地域福祉研究 ]
福祉事業の多くは慈善事業として始まり、行政の事業と担われてきた。今日では市民の関わりなしでは、福祉サービスの展開を考えることはできない。社会福祉における住民参加(政治的参加、経済的参加、社会的参加)や当事者参加のあり方、ボランティアの意義を研究する。
[ 社会福祉政策研究 ]
福祉国家の発展と変容について、現在の社会福祉の課題と照らし合わせながら研究を行う。人口高齢化、雇用の流動化、家族の多様化といった社会的変化から生まれる新しい生活のニーズとリスク(雇用からの排除や社会サービスニーズの増加)に対して日本や他の社会がどのように対応してきたのか、今後どのような対応が望まれるのかについて理論的、実証的に考えていく。