大学院で行う演習と研究支援
大学院では自分の研究テーマに基づき、研究を進め、学位論文の完成を目指しますが、演習への参加を通じて、若手研究者としての基本的な知識を習得し、研究活動を円滑に進める上で必要なことを学びます。
「福祉社会論特定(特別)演習」では、福祉社会論の分野で修士論文、博士論文を執筆する院生を対象に、主に4つの内容で行っています。
1.修士論文、博士論文の執筆と完成に向けた指導助言と議論
参加者それぞれの研究テーマについて、ゼミでの議論を通じて、問題意識をさらに掘り下げ、研究目的を明確にし、最も妥当な研究方法を検討します。また研究発表のトレーニングを行います。
2.基本文献の講読
修士論文や博士論文に使用する頻度が高い基本的な文献を講読し、福祉社会論の研究分野、研究方法などを理解し、習得します。
3.査読論文の書き方の習得
学位論文以外にも研究成果を積極的に発表していくために、福祉社会論の分野の学会での口頭発表、査読論文の書き方について指導を行います。
4.国際共同研究への参加
福祉社会論研究室では、大阪大学国際共同研究促進プログラム、科学研究費による研究を通じて、国際共同研究に力を入れています。国内外で福祉分野の実態調査に参加し、フィールド調査、質問紙調査を実際に行います。研究成果は国際学会、国内学会で共同発表します。
5.留学・海外調査の支援
福祉社会論研究室では、大学院在学中の留学と海外調査を支援します。大阪大学大学院人間科学研究科と学術交流協定を結んでいる大学(リンネ大学(スウェーデン)、南デンマーク大学(デンマーク)、デュッセルドルフ大学(ドイツ))に留学し、現地調査をもとにした修士論文、博士論文が執筆されています。